株主優待が目的で特定の銘柄を買っていたのに、株主優待が変更・改悪されてしまったらどうすればいいでしょうか。
タイミングによっては初回の株主優待を得る前に変更・改悪なんてことも起こりえます。
今回は、考えられる様々なパターン別にどうするべきか考え方についてシェアしようと思います。
・優待内容変更の種類
・株主優待の変更・改悪時の考え方
・実際にあった変更と対応例

たまご
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株主優待の変更・改悪時の考え方
株主優待の変更内容は大きく分けて3つあります。
- 優待内容自体の変更
- 保有数条件の変更
- 保有期間条件の変更
これらは単発で変更されることも、複数絡んで変更されることもあります。
保有期間の条件は買付前には大きな影響を与えますが、長期保有前提や既に保有済みの場合はそれほど影響は大きくありません。
一方、優待内容自体・保有数条件の変更は大きく影響を与える要素となります。
そして基本的には改悪方向に変更されることがほとんどです。
まず、改悪された場合「そもそも何の目的でこの銘柄を保有しているのか」を考えてみて下さい。
基本的な考え方は、保有理由が現状も逸脱していないかという視点で考えてもらったら大丈夫です。
逸脱していれば売却、していなければ保有継続でいいと思います。
優待改悪は考えようによっては買い増しチャンスにもなり得る
改悪されても買い増しを検討してもいい場合と売却を検討した方がいい場合があります。
その考え方は総合利回りだけでなく「企業価値」「配当」の2つの視点で見ることです。
例えば下記のような場合。
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | デジタルギフト500円分 | 300株以上 | デジタルギフト500円分 | |
| 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | デジタルギフト 500円分 | 300株以上 | デジタルギフト 500円分 | |
| 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
企業価値も利回りもよい銘柄が、優待獲得が100株から300株へ改悪になってしまいました。
総合利回りは4.5%から4.17%に低下しています。
もちろんここよりも総合利回りが高い他の銘柄があれば、買い増しなどせずそちらの銘柄を買えばいいです。
しかし、他に優れた銘柄がなかったり妥協して他の優待が貰える銘柄を買うくらいなら、総合利回りは低下していますが買い増しし企業価値の高いこの銘柄に300株置くことを検討した方が良いとも考えられます。
追加で入れる200株については配当利回りのみになってしまいますが、それでも他に良い銘柄がないのであれば企業価値の高い銘柄に資金を置いておく価値はあると考えています。
配当と優待を加味した総合利回りでしか判断しない場合には、この考え方は理解しがたいかもしれません。
信頼している銘柄が安くなったら買い増しチャンスだと喜んで買い増すのは投資家あるあるですよね。
これはその感覚に少し近しいものがあります。
改悪され総合利回りが下がったのは紛れもない事実ですが、優待までの距離が遠くなっただけでその分企業価値の高い企業の配当金8,000円が確実に積み上がります。
一方、企業価値が低いのに安易に優待獲得ラインまで買い増してしまうとリスクを積み上げることになります。
総合利回りや優待特化で見ると改悪は非効率一点ですが、「企業価値」「配当」で見ると見方が少し変わってきます。
株主優待の変更・改悪パターン別の最適解
株主優待内容が変更・改悪になった場合、大きく分けると4つのパターンがあります。
- 類似品に変更
- 類似品に変更×保有数変更
- 全く異なるものに変更
- 全く異なるものに変更×保有数変更
類似品に変更
QUOカードからデジタルギフトに変更などは利用のしやすさを踏まえ近年多い変更パターンです。
この場合は特に問題ないでしょう。
類似品に変更×保有数変更
保有数変更が絡んだ場合は、買い増すか売却かの判断が必要となってきます。
- 企業価値が高い
- 理想利回を満たしている
- 他に優れた銘柄がない
優待獲得条件から外れてしまった場合
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | デジタルギフト500円分 | 300株以上 | デジタルギフト500円分 | |
| 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | デジタルギフト 500円分 | 300株以上 | デジタルギフト 500円分 | |
| 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
100株保有で優待変更によって優待獲得条件から外れてしまった場合は、優待が貰える300株まで買い増しを検討してもいいと思います。
優待効率が良くなった場合
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | デジタルギフト500円分 | 300株以上 | デジタルギフト500円分 | |
| 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | 500株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | デジタルギフト 500円分 | 300株以上 | デジタルギフト 500円分 | |
| 1,000株以上 | デジタルギフト1,000円分 | 500株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
変更前は10倍の保有数が必要なのに優待内容は2倍にしかなっておらず優待効率が悪いですが、変更後は2倍未満の保有数で2倍の優待内容を得られるようになり優待効率が良くなっています。
改悪されてるが優待効率は改善されているパターンですね。
100株保有でこのような場合は、資金と相談し500株まで買い増しを検討しても良いと思います。
全く異なるものに変更
QUOカード目当てで保有していたのに、カタログギフトなど全く異なるものに変更となった場合です。
この点に関しては、変更内容のものが好みでなくてもとりあえず貰えるならそのままでもいいかと思います。
全く異なるものに変更×保有数変更
問題は保有数変更が絡んだ場合です。
- 企業価値が高い
- 理想利回を満たしている
- 他に優れた銘柄がない
優待内容がそこまで欲しい物でない場合でも条件を満たしていたら、配当目的に切り替え優待はおまけ程度に考えます。
優待がない同じ利回りの銘柄に投資するくらいなら、優待内容は本命でなくても配当を得ながら優待も得られる銘柄を選ぶといったスタンスですね。
優待獲得条件から外れてしまった場合
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | QUOカード 500円分 | 500株以上 | カタログギフト 2,000円分 | |
| 1,000株以上 | QUOカード 1,000円分 | 1,000株以上 | デジタルギフト 3,000円分 | |
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | QUOカード500円分 | 500株以上 | カタログギフト2,000円分 | |
| 1,000株以上 | QUOカード1,000円分 | 1,000株以上 | デジタルギフト3,000円分 | |
100株保有で優待変更によって優待獲得条件から外れてしまった場合は、欲しい物でも欲しくなくても配当目的で優待が貰える500株まで買い増しを検討してもいいと思います。
優待効率が良くなった場合
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | QUOカード500円分 | 500株以上 | カタログギフト2,000円分 | |
| 1,000株以上 | QUOカード1,000円分 | 800株以上 | デジタルギフト4,000円分 | |
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上 | QUOカード 500円分 | 500株以上 | カタログギフト 2,000円分 | |
| 1,000株以上 | QUOカード 1,000円分 | 800株以上 | デジタルギフト 4,000円分 | |
100株保有でこのような場合は、資金と相談し800株まで買い増しを検討しても良いと思います。
実際にあった優待内容変更のケーススタディ
ここでは私が実際に体験した優待内容の変更と、その時の対応について紹介します。
ケース①
長期保有前提、配当利回りと優待目的で300株保有の状態で下記の変更内容でした。
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 300株以上900株未満 | QUOカード3,000円分 | 100株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
| 3年以上 | QUOカード5,000円分 | 300株以上800株未満 (1年以上) | デジタルギフト3,500円分 | |
| 800株以上 (1年以上) | デジタルギフト9,500円分 | |||
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 300株以上900株未満 | QUOカード3,000円分 | 100株以上 | デジタルギフト1,000円分 | |
| 3年以上 | QUOカード5,000円分 | 300株以上800株未満 (1年以上) | デジタルギフト3,500円分 | |
| 800株以上 (1年以上) | デジタルギフト9,500円分 | |||
変更後の優待効率が良く、企業価値も高く理想利回りも達しているため500株買い増しする予定でしたが、優待内容変更とともに株価が一気に上昇し理想利回りを割り買い増しできないという事態に…
優待はいつ廃止されてもおかしくないという考えなので、総合利回りでは見ず配当利回りのみで判断していますので買い時が来るまで待っている状態です。
ケース②
優待目的で100株保有の状態で下記の変更内容でした。
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上1,000株未満 | QUOカード1,000円分 | 400株以上600株未満 | 自社ポイント2,000円分 | |
| 1,000株以上5,000株未満 | QUOカード2,000円分 | 600株以上800株未満 | 自社ポイント3,000円分 | |
| 5,000株以上10,000株未満 | QUOカード10,000円分 | 800株以上1,500株未満 | 自社ポイント5,000円分 | |
| 10,000株以上 | QUOカード20,000円分 | 1,500株以上2,500株未満 | 自社ポイント15,000円分 | |
| 2,500株以上 | 自社ポイント30,000円分 | |||
| 変更前 | 変更後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 保有数 | 優待内容 | 保有数 | 優待内容 | |
| 100株以上1,000株未満 | QUOカード1,000円分 | 400株以上600株未満 | 自社ポイント2,000円分 | |
| 1,000株以上5,000株未満 | QUOカード2,000円分 | 600株以上800株未満 | 自社ポイント3,000円分 | |
| 5,000株以上10,000株未満 | QUOカード10,000円分 | 800株以上1,500株未満 | 自社ポイント5,000円分 | |
| 10,000株以上 | QUOカード20,000円分 | 1,500株以上2,500株未満 | 自社ポイント15,000円分 | |
| 2,500株以上 | 自社ポイント30,000円分 | |||
保有数条件から外れた上に自社ポイントと商品を交換といったカタログギフトの様なものに変更となりました。
優待効率が悪かったのが今回の変更で改善されています。
しかしカタログギフトも含めこのような類は、一部の商品紹介はあるものの全商品の確認がとれないものが多いです。
つまり、どの保有数の優待を狙えば自分の欲しい商品があるのか分からないのです。
元々、企業価値は悪くありませんが利回りは理想ギリギリで優待獲得条件が低いので優待目当てで保有していた銘柄でした。
よって優待が変更、変更後も理想利回りを下回っている、以上のことから売却という判断に。
理想利回りが十分あったなら、配当目的で買い増ししていたかもしれません。
株主優待が変更・改悪になったら企業価値と配当で判断
株主優待が変更・改悪された場合、総合利回りだけで売却を決める必要はありません。
企業価値と配当を合わせて見ると、買い増しの余地があるケースもあります。
- 類似品への変更なら、そのまま保有で問題ないケースが多い
- 保有数条件が外れた場合でも、企業価値が高く他に良い銘柄がなければ買い増しを検討する余地がある
- 全く異なるものに変わり、かつ企業価値や利回りが低い場合は売却を検討してもよい
優待効率が改善されても、企業価値が低い銘柄を無理に買い増すとリスクが高まります。
総合利回りが下がっても、企業価値の高い銘柄に資金を置く価値があるかどうかで判断するのがおすすめです。





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