海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけること

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皆さんは旅行が好きですか?
私は旅行が大好きで、特に海外旅行が大好きです。
海外旅行では通貨が違うため、支払いが楽なクレジットカードは必須で大活躍です。
そんな便利なクレジットカードですが、海外旅行で使用するにあたって気を付けたいことがいくつかあります。
実際、私も初めての海外旅行で想定外の失敗をした経験があるのでそれについてもお話します。
この記事では、海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけることについてFPが詳しく解説します。

この記事で分かること

・海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけること【渡航前】

・海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけること【渡航後】

この記事を書いた人

たまご

  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • AFP(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー)認定者
  • 資産形成コンサルタント
  • 投資診断士
目次

海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけること

海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけることは、大きく分けて渡航前と渡航後の2つあります。
海外旅行なのに渡航前関係あるの?と思われる方も居るかと思いますが、実は関係あるんです。
まずは渡航前から見ていきましょう。

海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけること【渡航前】

渡航前に気を付けたいのは次の3つ。

  • 海外決済の設定確認
  • クレジットカード会社への事前連絡
  • 海外旅行傷害保険の付帯確認

海外決済の設定確認

これが冒頭にお話した私の失敗談です。
初めての海外旅行から帰国後、海外旅行での決済が含まれた明細書を見たらなんと海外での決済が全てリボ払いになっていました。

リボルビング払い

クレジットカードの返済方法の1つで、利用限度内で一定額を毎月返済する方法。毎月支払う金額が少ないほど手数料が膨らみ長期間の返済になる。

出典:日本クレジット協会HP リボ払いの特徴と利用上の注意

リボ払いは高額な商品を返済額を抑えて購入しやすくなるメリットはありますが、手数料は年15~20%程度と高く設定されていることが多く、基本的にはカード会社が得する仕組みになっている支払方法です。

そんな支払設定にした覚えもなくクレジットカード会社に問い合わせると、なんと海外決済だけリボルビング払いがデフォルト設定されているとの回答。
海外決済の返済設定を1回に変更してもらい、海外旅行の決済分も次月一括返済に変えてもらいました。

自分では全く認識がなかったのですが、約款にきっと書いてあったのでしょう。
改めて、約款の重要性を感じました…
私と同じ目に合わぬよう設定確認は必須です。
設定状況の確認方法が分からなければカード会社に確認するのが確実です。

全てのクレジットカードが外決済はリボ払いなのか?

実はもう1枚クレジットカードを所持していて、海外旅行にも持参していました。
稀に決済できない時があるので、決済会社が違うカードを1枚ずつ持参することをおすすめします。(JCBとVISAなど)
結局使うことはなかったのですが念のためクレジットカード会社に連絡し海外決済の設定状況を確認してもらうと、そのカードは国内海外共に1回払いの設定。
どうやらカードやカード会社によって違うようです。

クレジットカード会社への事前連絡

クレジットカードは不正検知システムを導入しており、24時間365日不正利用を監視しています。

  • 海外決済(普段と違う地域)
  • 高額決済
  • 高頻度決済

上記に当てはまると不正検知システムが作動し利用制限がかかり決済できなくなる事例があります。
簡単な操作で利用制限は解除でき使用できますが、決済はスムーズにいかなくなります。
これについてはカード会社でも正式に言及しています。

出典:楽天カード公式HP よくある質問

私は楽天カードではないのですが、10回ほどの海外旅行で一度も利用制限がかかったことはありません。
国内では何回かありますが…

ただでさえ言葉の通じない海外で、いざ頼りにしていたクレジットカードで決済できないとなるとパニック状態になることが予想されます。
カード会社により差はあると思いますが、心配な方はクレジットカード会社への事前連絡することをおすすめします。

海外旅行傷害保険の確認

クレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯しているものがあります。

海外旅行傷害保険

住居を出発して帰宅するまでの間に被ったケガに対して保険金が支払われる。治療を受けた場合は実費が支払われ、食中毒や災害によるケガも対象。特約で携行品の損害補償やキャンセル費用の補償などもある。

出典:JTB公式HP 2024年度 海外旅行保険事故データ(2024年4月~2025年3月)

これは、ジェイアイ傷害火災保険株式会社の海外旅行傷害保険のデータであり全保険会社やクレジットカードに付帯しているものも合わせると事故発生率はより高くなることが予想されます。

クレジットカードの海外旅行傷害保険には2種類あります。

クレジットカードを保有しているだけで海外旅行傷害保険が適用。

基本的に年会費が必要なクレジットカードには付帯しており、年会費無料のクレジットカードには付帯しているものとしていないものがあります。
自分のカードの付帯状況と補償範囲を確認し、万が一のことがあった場合は活用できるようにしておきましょう。

また、海外旅行傷害保険は海外旅行に行く際に保険会社で加入することも可能ですが、費用対効果を考えると考え物です。
その点、年会費無料のクレジットカードであれば無料で海外旅行傷害保険が利用できるので、1枚は海外旅行傷害保険が付帯しいるクレジットカードを所持することをおすすめします。(クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険の方が補償額などは低くなります)
年会費無料で補償が厚い海外旅行傷害保険付きのクレジットカードはEPOSカードが有名です。

海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけること【渡航後】

渡航後に気を付けたいことは次の1つのみ。

  • 決済通貨の選択

決済通貨の選択

海外でクレジットカードで決済していると、今までスムーズに決済を行えていたのに店舗によって決済時に決済通貨を日本円にするか現地通貨にするか選択を迫られる局面があります。
免税店などでは現地通貨か米国ドルかの選択の場合もあります。

あれ凄く悩みますよね。
日本人なので日本の通貨を選択した方が良さそうに思えますが、いずれの場合も現地通貨を選択するようにして下さい。
これに関しては、カード会社でも正式に言及しています。

出典:三菱UFJニコス公式HP よくあるご質問


現地通貨以外で決済を行う場合、為替レートは店舗が設定したものが適用されカード会社のレートより割高になる可能性があるようです。
現地通貨で決済しカード会社のレートで日本円に換算した方がお得なことの方が多いようです。
私も初めての海外旅行では日本円を選択し、帰国後に気になって調べたら現地通貨を選ぶべきだと知ってショックを受けたことがあります…

まとめ

この記事では、海外旅行でクレジットカードを使う時に気をつけることについて説明してきました。

渡航前に気を付けること渡航後に気を付けること
海外決済の設定確認⇒分からなければカード会社に連絡
クレジットカード会社への事前連絡⇒必須ではないが不安であれば
海外旅行傷害保険の付帯確認⇒なければ1枚は付帯のクレカ所持を推薦
決済通貨の選択⇒現地通貨推薦

せっかくの楽しい海外旅行をお金のことで台無しにしたくないですよね。
渡航前、渡航後のポイントをしっかり押さえておきましょう。

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運営者情報

たまごのアバター たまご マネリテLab.代表

2025年に独立系FPオフィス マネリテLab.設立。地元中小企業にて11年間管理職で管理会計・事業管理業務を経てFPへ転身。管理職時代の資料作成の名残でシミュレーションが大好き。自身も株式投資や暗号資産にて資産運用を行なっており金融資産は5,000万円、年間配当金は120万円突破。記事への要望・質問・お仕事のご依頼はお気軽にお問い合せ下さい!

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