新NISAでオルカンとS&P500迷ったら標準偏差のリスクで決めよう

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投資信託の中での2大巨頭でもある、オルカンとS&P500どっちがいいのか迷って中々決められないって人も多いと思います。

そんな時に自分にあった投資信託はどちらなのかが分かるのが、標準偏差によるリスクの観点からの比較です。
標準偏差を使ったリスクの見える化する方法についてシェアしようと思います。

この記事で分かること

・標準偏差を使ってできること

・オルカンとS&P500のリスクの求め方

・オルカンとS&P500の実際の値動きの求め方

この記事を書いた人

たまご

  • セミリタイア達成済
  • 2級FP技能士
  • AFP認定者
  • 資産形成コンサルタント
  • 投資診断士
目次

標準偏差とは?

標準偏差はまともに説明すると理解するのが難しいので、ここでは簡単に誰でも分かりやすいように次の様に解釈し説明します。

標準偏差

平均に対する数値のばらつき具合のことでリスクのこと。

標準偏差を活用することでリスクの見える化ができ、リスク度合いが分かりやすくなります。

標準偏差を使ってできること

よく投資信託の概要欄にリスクの大きさを星マークの数で評価していたりするのを見たことがあるんじゃないでしょうか。
星の数が増えるほどリスクの高い商品なのでが、じゃあ星5個はどの位のリスクなのって話です。

標準偏差を使ってできることは次の2つ。

  • どの位の値動きをする投資信託なのかが数値化できる
  • トータルリターンを当てはめると実際の値動きが数値化できる

星の評価じゃなくて、実際の値動きを数値化でき自分が投資した金額がどの範囲で上下するリスクがある投資信託が分かるわけです。
これを知らずに買っているのは正直とても怖いことですよ。

新NISAでオルカンとS&P500どっちがいいか迷ったら投資対象の確認

標準偏差の前にまず、投資対象の確認です。
ここに強いこだわりがあり、絶対揺るがない条件なのであればここでもう決めてしまって構わないです。
食べたくもないものにお金を払うのと一緒で、投資したくないものに投資しても意味がありません。

この記事では、三菱UFJ-eMAXIS SlimシリーズのオルカンとS&P500を用いて説明します。

ファンド名投資対象
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式国際株式・グローバル・含む日本
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式国際株式・北米

分散性が高い全世界を対象に投資を行ないたいのならオルカンを、米国の成長性に投資をしたいのならS&P500を選ぶと良いでしょう。

そんなのは分かってるんだ!それでもどっちか決めれないんだよ!って方には標準偏差を用いたリスクで自分に合った投資信託を選びましょう。

標準偏差でリスクを見える化する方法

では実際に標準偏差を用いて数値を見える化していきましょう。

オルカンとS&P500の標準偏差とリスクを計算

下記はオルカンとS&P500の3年平均の標準偏差の値です。

ファンド名標準偏差3年平均
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式14.05%
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式16.69%

仮に3年前に100万円投資していたとすると

ファンド名評価額のばらつき
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式859,500円~1,140,500円
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式833,100円~1,166,900円
たまご

全世界株式なら標準偏差14.05%なので100万円に±140,500円したら求められるよ!

投資した100万円がこの範囲内で値動きする投資信託だということが分かります。
見てもらいたいのはマイナスの部分。
プラス方向はいくらプラスでも構いませんがマイナス部分は、投資した大事な100万円が83万円に減るリスクがあるということです。

つまり、換金する時期によっては評価額がその位減った状態になる可能性があるということです。
マイナス方向に行かないようにするのは無理な話なので、マイナス具合が自分の許容範囲である方を選択すべきということになります。

トータルリターンから見るオルカンとS&P500の値動きを計算

次により実践的な見方を紹介します。
下記は3年平均のトータルリターンです。

ファンド名トータルリターン3年平均
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式16.63%
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式18.31%

3年前に100万円投資していたとすると100万円が次の金額になっていたということになります。

ファンド名評価額
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式1,166,300円
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式1,183,100円

ここで先ほどの3年平均の標準偏差を当てはめることにより、3年間の値動きの様子を求めることができます。

ファンド名トータルリターンを加味した評価額のばらつき
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式1,025,800円~13,06,800円
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式1,016,200円~1,350,000円
たまご

全世界株式なら評価額のばらつきにトータルリターンの額166,300円をプラスしたら求められるよ!

3年間この様な範囲内で値動きしていたファンドだということが分かります。

どちらとも、実際の値動きは3年間元本割れしていないことが分かりますね。
しかし、だかといってこの先も元本割れしない保証はないので各投資信託の値動きは念頭に置いて選択するべきです。

応用編

オルカンとS&P500はそこまで大きな差が無いので、もう1つ例に挙げてみましょう。
トータルリターンの高さが話題となりランキング上位に入る【大和-iFree NEXT FANG+インデックス】
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この投資信託の標準偏差によるリスクと実際の値動き先程と同様の手順で見てみましょう。

大和-iFree NEXT FANG+インデックス
トータルリターン3年平均42.94%
100万円の3年後の評価額1,429,400円
標準偏差3年平均27.45%
100万円の3年後の評価額のばらつき725,500円~1,274,500円
トータルリターンを加味した評価額のばらつき1,154,900円~1,703,900円

トータルリターンも驚愕ですが、投資した100万円が1/4程減るリスクを持ち合わせている投資信託だということが分かります。

たまご

人間どうしても値が上がったいい時の方に目がいっちゃうね…

リスク許容度は人それぞれ違う

今回は比較的大きな差がない投資信託同士の比較でした。
それでも

・マイナスが26,000円くらいしか差がないならリターンをより取れるS&P500にするよ
・その位の差しかないならより安全なオルカンにするよ

この様に意見は分かれると思います。
これは個人によりリスク許容度が違うためです。

リスク許容度

資産運用を行う際に許容できる損失リスクの程度のこと。

オルカンかS&P500か迷ったら、この様な視点から比較し自分に合ったものを選択しましょう。

投資信託を選ぶうえで大事なその他の指標

標準偏差以外にも投資信託を選ぶうえで大事な指標はあります。
今回はオルカンとS&P500の比較でしたので、その他の指標は両者申し分ないのですが軽く触れておきます。

純資産額

投資信託の純資産額は投資家たちが預けているお金と、それを運用して得た利益の合計額になります。
純資産額が大きいということは、その投資信託に多くの投資家が信頼してお金を預けており運用がうまくいっているということを意味します。
100億円以上であれば問題ありません。

ファンド名純資産額
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式6,203,442百万円
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式7,249,285百万円

投資信託の純資産額を見て投資するの辞めた、というケースはなかなか無いとは思いますが信頼度としてチェックすべきポイントです。

信託報酬

信託報酬

投資信託の運用管理費用のこと。毎日差し引かれて評価額に反映されているので直接支払うことはない。

信託報酬は投資信託により異なります。
例え全く同じ投資対象だとしても、投資信託により信託報酬が異なりますので注意が必要です。
同じ投資対象の中で信託報酬が1番安い投資信託を選べば間違いありません。

また、隠れコストと言って運用上発生する目論見書に記載されていないコストが存在します。
交付運用報告書で隠れコストも含んだ実質コストを確認することができますますので必ずそちらで確認しましょう。

投資対象が特殊な部類になると信託報酬は高く設定される傾向があり、0.5%を超えると一般的に信託報酬が高い部類となります。

ファンド名信託報酬実質コスト
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式0.05775%以内約0.094%
三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式0.08140%以内約0.104%

トータルリターン

トータルリターンは投資信託の成績表の様なものです。
ここを見て投資信託を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
これは標準偏差のところで触れたので割愛します。

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まとめ

  • 標準偏差でどの位の値動きをする投資信託か分かる
  • トータルリターンを用いれば実際の値動きが分かる

オルカンとS&P500どちらか決めれない場合は偏差でリスクを求め、自分のリスク許容度に合った方を選びましょう。

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