キャピタルゲインを目的としたインデックス投資と、インカムゲインを目的とした高配当投資。
どっちがいいのか論争は色んなところで起きており、永遠のテーマでもあります。
しかし、そもそもの投資戦略が違うのでどっちがいいのかなんて実は意外と簡単なことなんです。
両方試したことがあるからこそ、机上の話ではなく率直に感じたこともお伝えできるかなと思います。
この記事では、インデックス投資と高配当投資どっちがいいかについてFPが詳しく解説します。
・インデックス投資と高配当投資どっちがいい?
・インデックス投資が資産の最大化に向いている理由
・高配当投資が資産の最大化に向いていない理由
・私がインデックス投資から高配当投資に切り替えた理由

たまご
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
- AFP(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー)認定者
- 資産形成コンサルタント
- 投資診断士
インデックス投資と高配当投資どっちがいい?
結論から言うと、資産を最大化したい人はインデックス投資、収入源を増やしたい人は高配当投資、これに尽きます。
どっちがいいか論争なんて正直ムダです。
何を基準にどっちがいいかを比較するかで、いくらでも答えが振れますからね。
重要なのはどっちが自分に合った投資手法なのかどうか。
なぜ、2極化するのか理由を見ていきましょう。
インデックス投資が資産の最大化に向いている理由
インデックス投資、ここではインデックスをベンチマークにした投資信託を例にしましょう。(オルカンなど)
資産の最大化に向いている理由は次の3つです。
- 分配金の自動再投資による複利効果
- 分配金を受取らないので課税タイミングが取り崩し時のみ
- NISAの場合、再投資は投資枠を消費せず行える
NISAであればオール非課税が可能ですね。

これらにより、積立てずに放置していても資産が雪だるま式に膨れ上がっていきます。
取り崩しの出口戦略を考える必要があるだけで、デメリットは特にありません。
高配当投資が資産の最大化に向いていない理由
株を所持しているだけで、配当金という収入を得ることができます。
いわゆる不労所得ですね。
配当金を使うのも、再投資するのも使い道は自由で出口戦略を考える必要もありません。
しかし、資産を最大化するには効率が悪く向いていません。
- 配当金を受取るたびに税金がかかる
- 配当金の再投資が難しい
- NISAの場合、再投資するには新たな枠が必要
NISA口座であれば非課税ですが、配当金を受取るたびに課税されるパターンで同条件でシミュレーションするとパフォーマンスが低下します。

ピンクの部分は運用益ではなく、支払われて手元に残った配当金の推移になります。
配当金をコンスタントに再投資できた場合は複利効果が働きパフォーマンスがこれより上がりますが、支払われた配当金では資金不足で新たに株を購入できないなどを考慮すると再投資できずこのような結果になります。
インデックス投資に比べると資産が増えるスピードが遅いです。
私がインデックス投資を選んだ理由
以上の事から私も初めはインデックス投資から入りました。
- 経済的に配当金は今必要ではない
- ムダを省き資産を最大化すべき
理由はこの2つです。
私の場合、少し違ったのが旧NISAで投資を始めたので私のインデックス投資は積立NISAの投資信託ではなく、一般NISAでインデックスに連動した米国ETF(VTIやQQQ)で運用していたことです。
なので、投資信託とは違い少ないですが配当金も支払われていました。
それから順調に資産が増えていき、1回の配当金が3,000円ほどにまで増えました。
私がインデックス投資から高配当投資に切り替えた理由
そして、投資2年目から効率悪いの承知で高配当投資に切り替えました。
理由は次の3つです。
- インデックス投資は面白くない
- 配当金が増えるのが楽しい
- 収入源を分散してリスク管理したい
インデックス投資は面白くない
インデックス投資は、管理も楽で基本ほったらかしでいいのでそこがメリットでもあるのですが、ただ画面上の数字が増えていくだけで正直全く面白くないんですよね。
お金に働いて貰っている実感が少ないというのでしょうか。

実際はめちゃくちゃ働いてくれているよ!
配当金が増えるのが楽しい
1回で貰える配当金が3,000円とかになってくると、さすがに今まで配当金に興味がなくてもこの3,000円で〇〇ができるなど考えるようになってくるんですね。
配当金が増えていく楽しみだとか、サブスク代を賄えるようになったら次はスマホ代を、いずれは家賃を!とどんどん目標が膨れ上がってきました。
これは画面上で数字がただ増えていくインデックス投資にはなかった感覚でした。
収入源を分散してリスク管理したい
収入源って複数ある方がいいに決まってますよね。
以前から、給与以外の収入減を確立したくて不動産投資など考えた時期もありましたが、難しくて辞めました。
収入源が複数あることで、人間として余裕をもたらせてくれます。
今経済的に配当金が必要でない状況だとしても、リスクヘッジにもなります。
最近注目の証券会社が松井証券。
投資信託の保有残高に対して1%ポイントが付与されます。
貯まったポイントはPayPayポイント、amazon、dPOINTに交換できます。
また、松井証券口座開設者専用のMATUI BANKは普通預金金利0.41%(税引き前)の高金利で預金でも資産を増やすことができます。
その他にも資金管理が面倒なIPO(儲かる可能性の高い株を買える抽選)が入金なしで抽選可能だったり、他社では有料や機能制限などが設けてある機能が全て無料で使える投資ツールがあったりと口座開設して損のない証券会社となっています。
配当金の使い道は?
実際、配当金を生活費に充てることはなく再配当に充てています。
ただし、前述したようにある程度まとまった金額にならないと再投資出来ないため、できるタイミングでやっています。
私は、米国株がメインで1株から購入できますので日本株に比べて再投資しやすいです。
現在の投資状況
旧NISAは、積立NISAか一般NISAかどちらかしか選べなっかたので全て高配当投資に切り替えるつもりでしたが、新NISAになり併用できるようになったのでつみたて投資枠でインデックス投資を、成長投資枠で高配当投資を行なっています。
また、旧NISAで投資したインデックス投資の銘柄はまだ非課税期間が残っていますので完全にシフトチェンジはできていない状態です。
これは時間をかけて、最終的につみたて投資枠以外は高配当投資に切り替えていく予定です。

今のポートフォリオは結構中途半端な状態です…
まとめ
この記事では、インデックス投資と高配当投資どっちがいいかについて説明してきました。
- どっちがいいかは比較対象によって変わる
- 資産を最大化したいならインデックス投資
- 収入源を増やしたいなら高配当投資
- インデックス投資を辞めた理由は面白くない
- 高配当投資を始めた理由は配当金の楽しみと収入源の分散によるリスクヘッジ
今回は、私の体験談も交えてお話しました。
実際にやってみないと見えないことも多々あります。
途中でシフトチェンジするのは大変なことですが、不可能なことではないので自分に1番あった投資スタイルを見つけてもらえたらと思います。
